卓球からの逃避行 西伊豆の戸田
現在、新製品を発表する準備中です。
バックに異質ラバーを貼る事を前提とした、3周年記念ラケットのダズリングストレンジャー(限定生産終了)同様、守備に特化したラケットです。近日中に詳細をおしらせできますので、特にバック粒高の選手で新しい年度に、新しいチャレンジをしたいという場合、ぜひお試しください。
ある意味、卓球界で最も異質なラケットとも言えるカーブラインシリーズと異質ラバーの組み合わせを、モノにできれば、対戦相手にとって大きな脅威となるでしょう。ごく近日に詳細を発表いたしますので、どうぞご期待ください。
さて、話は変わって、2025年の春のブンデスリーガ終了と共に現役を終える男がいる。
ティモ・ボルである。
卓球選手は色々と魅力的な選手がいるが、中でも私はティモ・ボルが好きだ。
おそらくドイツ、ヨーロッパのみならず、日本の卓球関係者や愛好家にも最も人気のある選手の1人であることは間違いない。
そんなティモ・ボルが最近の卓球王国でインタビューに気になる回答をしている。一部引用したい。
ープロフェッショナルとはなんですか?
100%集中して練習をやること、100%集中して試合をすること。でも卓球から離れたら卓球の事は一切考えない。そこで「カット!」するんだ、ONとOFFをね。そこで卓球という仕事のストレスをいったん切り離すんだ。多くの選手はどんな時でも、卓球から離れているのについつい卓球の事を考えてしまう。そうなるとそれがストレスになってしまう。
卓球場にいる時、僕は100%卓球に集中する、試合会場にいる時、ぼくは100%卓球の試合に集中する。でも、そこから離れたら、ぼくは卓球のことを考えない。家にいる時も頭から卓球を切り離す。ジュニアの時からそれができていた。(卓球王国2025年2月号)
このインタビューに、ティモ・ボルの強さの秘訣があるように思える。日本のジュニア指導者は「卓球をしていないときも、卓球の事を考えろ」と言いがちだと思う。もちろんそれは間違っているわけではない。でも、ティモ・ボルはジュニアの時から、家にいるときは卓球の事は考えなかったという。別の言い方をすれば、ティモ・ボルにとって卓球していないときに、卓球とは別の事を考えていたことが重要だったと言える。
これは簡単なようで難しい。皆さんはそんなことができますか?勝敗が重要な意味を持つトップ選手はもちろんだが、愛好家レベルでも、例えば試合が終わった後は、家で卓球の事を色々考えてしまうだろう。
私も同様で、ラケット製作、そして卓球指導、自分の練習を繰り返す日々の中で、生活と卓球のONとOFFができなくなってしまう。そんな時にどうしているかをシリーズ「卓球からの逃避行」として紹介したいと思います。
今回は第2弾の西伊豆の戸田
このせわしない現代で、時間の外にあるような場所。それが私にとって西伊豆の戸田。港町というよりも漁村と言った方が、適切かもしれない。ここには流行ものとは無縁のおおらかさがある。そんなおおらかな戸田。自分を卓球から切り離したい時におすすめです。



日ごろから、卓球の事が頭から離れなくて悩まれている方、風光明媚な西伊豆の戸田の空気に触れることをおすすめします。